素人が如何にして投資信託にたどり着いたのか【その2】
こちらの続きです。
前回までのあらすじ:保険ショップの術中にはまりつつあります。
2回目の予約日
7月中旬の週末、再び嫁さんと共に保険ショップへ。軽く前回のおさらいです。ショップの営業さんは備えるべきお金として以下を挙げます・・・
- 私の死亡により給与が得られなくなるリスクへの備え
- 子供の教育費に
- 医療に対する備え
- がんに対する備え
- 死亡整理資金(葬式や埋葬など)
(3~5は私と嫁さんそれぞれに必要とのこと)
この辺で、私は本当にこんなに備えなきゃいけないの?という疑問もありましたが、やはり子供も生まれるしちゃんと備えなきゃいけないのか~という雰囲気が私の中で大勢を占めていました・・・
そして驚愕の保険料
そして営業さんは必要な備えに対し、それぞれ保険商品の提案に入ります。提案商品は下記の通り。
私向けに
- メディフィット収入保障 保障:死亡したら18万円/月 保険料:4,021円/月
- MetLife生命 終身医療保険Flexi 保障:入院7,000円/日 手術14万円/回 保険料:4,825円
- チューリッヒ生命 3大疾病保険プレミアム 保障:3大疾病診断100万円 保険料:6,200円
- MetLife生命 つづけトク終身 保障:死亡時500万円(解約返戻金あり) 保険料:15,655円
- ソニー生命 バリアブルライフ変額終身保険 保障:死亡時300万円(解約返戻金あり) 保険料:7,154円
(メットライフ終身が教育費対策、ソニー生命が死亡整理金対策、との説明でした)
嫁さん向けに
- 朝日生命 スマイルレディ 保障:入院4,000円/日 医療費充当給付金12万/入院ごと 保険料:6,923円
- チューリッヒ生命 終身がん治療保険プレミアム 保障:がん診断100万円 保険料:4,205円
- ソニー生命 バリアブルライフ変額終身保険 保障:死亡時300万円(解約返戻金あり) 保険料:6,043円
そして合計の保険料は
55,026円/月!!
直感的に「これはあり得ない」と思いました。保険料の払い込みが終わるまで、月55,000円の支出が固定化されるのです。これならその55,000円分を毎月貯金したほうが良いのでは?と思いました。
しかしさらに驚いたことに、嫁さんは「車のローン(約5万/月)が終わったら、保険料十分払えるよね?」ということで入る気満々になっていたのです。
これはまずい・・・と思いつつも、おくびにも出さず、商品の説明を聞いていきます。
メディフィット収入保障
定期生命保険の派生のような商品で、定期生命保険は死亡時に一括で保険金を受け取れるのに対し、この商品は死亡後一定の間毎月保険金が受け取れるという商品。当然保険期間後半で死亡した場合支給総額は少なくなるが、その分保険料が安い、とのこと。また、保険期間の一番最後で死亡した場合でも最低限5年間は保険金の給付がある、とのこと。
これは正直、私も加入していいかなと思いました。収入源が私のみですから、私の万一に備える必要は確かにあり、掛け捨てですが保険料もお手頃かなと思いました。
医療保険
これはCMとかでもよくある、入院・手術に対し保険金が下りるような商品。しかし、貯金もそれなりにありましたし健康保険である程度カバーできないのかな?と思いました。
がん・3大疾病保険
これもCMでよくあるやつ。がん診断で100万円給付されるやつです。
MetLife生命 つづけトク終身
教育資金への備えとして、解約返戻金のある終身保険での提案です。保険料払込期間終了時に解約して約350万の解約返戻金、死亡時は500万の保険金が下りるというもの。銀行の定期預金より利率が良い、ということを営業さんはやたら推してきます。保険料払込期間終了時の解約で、解約返戻金の保険料に対するリターンは資料によれば105.9%なので、確かに定期預金よりは良い利率のようです。
しかし、中途で解約した場合は元本保証はありません。当然払込期間は長期(今回は18年)ですので、払込途中で何らかの関係でお金が必要になった場合でも、この保険を解約することはかなり難しくなります。長期にわたり手の付けられなくなるお金になってしまうことが大きく引っかかりましたし、18年引き出せないお金の割には利率が低いと思いました。
ソニー生命 バリアブルライフ変額終身保険
死亡整理資金の備えとして勧められた保険。通常の終身保険同様、死亡時の保険金と解約返戻金がありますが、保険金の一部を様々な資産で運用し、運用実績により保険金や解約返戻金が増減するというもの。どのような資産クラスに投資するかは保険加入者が決めることができるということ。今回はどのような運用実績であれ最低限保障される死亡時の基本保険金300万円のタイプです。
営業さんはこの商品も資産運用という点でかなり推してきましたが、やはりMetLifeの終身同様、手の付けられないお金になってしまう点で引っかかりました。
嫁さんの説得が必要
さて、ここまで聞いて、保険料の高さと手の付けられないお金(=換金性・流動性の低さ)から、かなり懐疑的になりました。ですが嫁さんは加入の方向に傾いている様子でした・・・
これを察知した私は、「持ち帰って検討させてください」と体よくこの日の打ち合わせを終了の方向にもっていきました。
月55,000円の出費を阻止するため、嫁さんをどう説得しようかと思案を巡らせながら、ショップを後にしたのです・・・
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